2013年6月19日水曜日

国内文献の探し方


※以下は、平成25年6月10日・11日に附属図書館ライブラリーホールで行った図書館利用講習会「論文・レポートを書くための文献探索入門」の一コマ「国内文献の探し方」の発表スライド及び発言内容をまとめたものです。






国内文献の探し方についての基本とCiNiiというデータベースやその他図書館サービスを活用した文献探索の方法についてご説明します。






まず図書館の紹介をさせていただきます。図書館に関する情報ポータルです。ぜひブックマークしてください。次のスライドで紹介する蔵書検索の窓もつけています。





  

附属図書館の蔵書検索サイトです。図書館内に3台置いています。もちろんインターネットにつながるPCであれば、どこからでも利用できます。左のメニューにある「利用者サービス」では、現在借りている本やこれまでに借りた本の情報が参照できます。もう少し借りたいという場合は、貸出更新もできます。また、図書館にない文献のコピーを他大学から取り寄せる際の依頼もここから行えます。






5月に運用を開始したfacebookページです。新着図書情報などをタイムリーに皆さんのタイムラインにお届けします。ぜひ「いいね」してください。





リポジトリというしくみで、学内の教育研究成果を発信しています。公開を許可された修士論文も多数登録されています。






年1回発行の広報誌です。






では、本題に入りましょう。
タイトルで「文献探索」と謳っていますが、そもそも文献とは何でしょうか。『図書館用語集』から引きましたが、赤字の部分がポイントです。この部分は覚えて帰ってください。






図書館の資料は、大きく図書と雑誌に分かれます。一般的にはこの二つを総称して本といいますが、図書と雑誌は別物です。資料の配置の仕方、貸出条件、検索方法、参考文献の書き方などが大きく異なってきますので、まずは「違うメディア」ということを頭にいれておいてください。






文献の定義において最も重要なのが、論文記事と図書雑誌の関係。(例外もあるが)論文というのは、それ単体では流通しません。雑誌や図書に掲載されて流通します。ソフトクリームで喩えますが、つまりクリームを運ぶためにコーンが必要なように、論文にはそれを載せて運ぶ器があるわけです。(この喩え、要らなかったか・・・) この関係を覚えておいてください。






文献探索は、文字通り文献を探すということですが、「探す」というのは手段であって、目的は必要な文献を入手することですね。文献探索には、「検索すること」と「検索した文献を入手すること」のふたつのフェーズがあって、それぞれに一定のリテラシーが求められます。詳しくは次のスライドで。






検索フェーズですが、まず索引類というのは、文献を探すための紙媒体の資料ですね。今はネットを介して利用する文献データベースが主流ですが、一昔前は研究者は索引を使って文献を探していたわけです。で、索引類も文献データベースも、何を調べるものかというと、論文がどのような雑誌や図書に掲載されているかを知るための資料です。ソフトクリームの例では、クリームがどういうコーンに乗っているのかを調べるためのもの。この索引類と文献データベースから矢印が蔵書目録OPACに伸びています。OPACというのは、コーンがどこにあるかを調べるものです。つまり、図書や雑誌の所在情報を調べます。もし、図書館のOPACで見つかったら、入手フェーズに移り、所蔵資料を棚に探して閲覧利用することになりますし、図書館にはなかったら、図書館間協力により、借りたり、コピーを取り寄せたり、訪問したりして入手することになります。(この部分については、コストがかかります)
一方、検索フェーズに戻って、文献データベースとその下の検索エンジンから、入手フェーズに矢印が出ています。これは昨今急速に増えていますが、論文自体がWeb上で読める場合です。もっとも効率的な方法です。おおざっぱに全体をみると、文献探索のプロセスはこういうかたちになると思います。今回検索フェーズとして最も重要な文献データベースとOPACの説明を少ししておきたいと思います。







まず、文献データベース(つまり、論文・記事を探すためのツール)ですが、本学が契約する国内文献を探すためのデータベースは、この3つです。図書館ホームページの「探す・調べる」のプルダウンメニューから入れます。この中でもCiNiiはもっとも代表的なデータベースです。







CiNii Articlesの概要はスライドの通りです。重要なのは、原則として国内発行の雑誌に掲載された論文が対象になっていることです。海外文献や雑誌以外の資料に掲載された論文は対象としていません。







一方、雑誌や図書の所蔵状況を確認するためのツールとしては、このようなものがあります。
兵庫教育大学OPACは、冒頭でもご紹介しましたように、附属図書館の蔵書検索システムです。
CiNii Booksは、CiNii Articlesと兄弟関係にあるサービスで、こちらは全国の大学図書館の雑誌・図書レベルの所蔵状況を調べるためのシステムです。
NDL-OPACは、ナショナルダイエットライブラリーということで、国立国会図書館です。国内出版物はここに一定部数を納めなければならないと法律で定められており、「最後の資料の拠り所」と呼ばれるほど豊富な資料が所蔵されています。
兵庫県立図書館は明石市にある県立図書館で、こちらの本は、附属図書館を通じて無料で借りることが出来ます。
CiNiiは大学図書館(アカデミックライブラリー)が対象ですが、公共図書館や専門図書館も含めて横断的に検索できるのが、「カーリル」というシステムです。
他の図書館にあった場合、図書館を通して、取り寄せるか訪問するための紹介状を発行することができます。






文献探索プロセスのスライドで、文献データベースから本文入手までは複数の経路を辿ることをご説明しましたが、結構煩雑です。文献データベースの検索結果から、本文が入手できるかどうか、できるとすればどうやって入手できるのか、が簡単にわかれば便利です。そのためのツールが本文入手ナビです。






検索結果に表示される「ひょうちゃん」アイコンをクリックすれば・・・、(次のスライドへ)






その論文の電子ファイルをダウンロードできるか、図書館に所蔵はあるかなどが瞬時にしてわかります。ただし、この「ひょうちゃん」アイコンは学内から検索した場合しか表示されませんのでご注意ください。






では、実際にCiNiiを検索してみましょう。例題として、このようなテーマを想定した場合、「いじめ」と「ピアサポート」というキーワードが適当であると考えられます。





検索窓にキーワードを入力します。複数のキーワードの場合は、スペースを挟みます。ちなみに、検索窓下部のラジオボタンで、CiNii上あるいは外部サイトで本文が利用できる論文に限定できます。






検索ボタンをクリックすると、検索結果簡易画面が表示されます。この検索結果に対して、テキストファイルで保存したり、引用された回数が多い順に表示させたりということができます。詳細は、CiNiiクィックガイド(検索マニュアル)を参照ください。http://ci.nii.ac.jp/info/ja/articles/quickguide.html





簡易画面の論文タイトルをクリックすると、詳細画面が表示されます。ここで学内から利用している場合は、ひょうちゃんアイコンが表示されます。これをクリックしましょう。






詳細画面の見方についての詳細は、http://ci.nii.ac.jp/info/ja/manual_bib.html をご覧ください。






ひょうちゃんアイコンをクリックすると、本文入手ナビというページに飛びます。ユーザにどうすれば本文を入手できるかをナビゲートしてくれるページです。この論文の場合、フルテキスト欄にナビゲーションが表示されるので、GOボタンをクリックします。すると、本文を提供するページにリンクします。そこで本文のリンクを探します。






フルテキストがない場合は、この論文を掲載している雑誌が図書館にあるかどうかを調べます。その場合は、「附属図書館OPAC」のGOボタンをクリックします。図書館OPACの検索結果が表示されます。






ここで雑誌について注意しなければならない点があります。ある雑誌タイトルを所蔵していたとしても、すべての巻号が所蔵されているわけではありません。目的の巻号があるかどうかを、一括所蔵一覧で確認しましょう。このケースでは、20巻は5号から14号まで、21巻から26巻までは全号、27巻は1巻から7巻まであるということになります。






図書館に所蔵されていなかった場合は、文献複写を申し込むことができます。






申込情報が自動でセットされるので便利です。ここで申し込まれた情報は、附属図書館に届きます。附属図書館が所蔵館を探し、依頼することになります。到着したら、メールと館内掲示でお知らせします。

以上が、国内文献探索の基本的な流れになります。
以下では、今後の文献探索活動において、有用なサイトや情報をお知らせします。






最近、学術研究をめぐる環境が変わってきておりまして、オープンアクセス文献、つまりネット上で無料で利用できる文献が増えてきています。その理由のひとつに、大学等の研究機関が学術文献を公開する事業であるリポジトリ事業が拡大していることが上げられます。JAIROは、国内のリポジトリで公開されている文献を横断検索できるシステムです。J-stageは、国内の学協会が発行している雑誌の電子版を原則無料公開しているサイトです。






Web時代になり、文献を探し集めることは容易になりましたが、その分集めすぎた文献を管理するコストが増大します。それを効率化するのが、文献管理ソフトです。ここでは製品の紹介のみにとどめます。






CiNiiには、無料で取得できるサイトライセンス個人IDというものがありますので、その特典についてご紹介します。






まずは登録方法についてですが、学内の端末からアクセスした場合にのみ登録できます。つまり、ご自宅からはID登録はできません。また、CiNiiの登録は、国立情報学研究所と申請者との契約になります。図書館は仲介しておりません。有料のコンテンツもありますので、登録・利用に際しては申請者本人が責任をもって行ってください。







サイトライセンスIDを取得することのメリットをご説明します。まず、CiNiiの検索は学内外問わずどこからでもできますが、登録されている本文の利用については、3階層の課金体系があります。このうち、2番目の定額許諾部分については、兵庫教育大学からアクセスした場合は無料です。しかしご自宅からアクセスした場合は有料になります。また、有料公開の部分については、個人IDを取得していなければ割引がありません。







そこで、サイトライセンス個人IDを取得した場合は、ご自宅からアクセスしても定額許諾の論文は無料で利用できます。また、有料論文の割引が効きます。







最後に国立国会図書館の文献複写サービスのご紹介をします。附属図書館の文献複写サービスと比較すると、スライドのようなメリットがあります。来館か郵送での利用者登録が必要ですが、文献複写の他にいろいろなメリットがありますので、ご検討ください。



























































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